舞根もうね地区

生物MAP

川エリア
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環境の特徴など

西舞根川は全長約2kmの小さな河川で、このうち河口から250mまでが海水が遡上する「汽水域」となっています。川を横断する石積み堰までが汽水域、それより上流が淡水域です。河口の潮位差は最大で1.5mになり、汽水域の風景は満潮時と干潮時でかなり異なります。2011年の東日本大震災では河川護岸に大きな被害はありませんでしたが、橋が破損したり地盤沈下の影響で護岸が低くなり、全面的に改築することとなりました。このとき、NPO森海と市役所が協議して、自然環境に配慮した改築工事を進めることとなりました。湿地側の護岸は震災前のものを残しつつ、湿地と接続する箇所を10m開削しました。林道側の護岸は地下水の流れを維持することや、水生生物が石の隙間を利用すること期待して、フレーム式砕石詰め護岸を採用しました。両岸の護岸高さが違う場所は全国的にも事例がなく、大変珍しいものです。工事は2019年3月に始まり、2021年3月に完了しました。

生息する生き物

  • チチブ

    チチブ

    舞根湿地および河口域の魚類  チチブ ハゼ科チチブ属Tridentiger obscurus (Temminck and Schlegel, 1845)  舞根湿地のチチブ(撮影 尾﨑友輔)  舞根のどこで見られるか 舞根湿地および西舞根川・東舞根川下流の汽水域で数多くみられ……

  • スジエビ

    スジエビ

    塩性湿地のエビ  スジエビ Palaemon paucidens De Haan, 1844  舞根のどこで見られるか  塩性湿地を含む西舞根川でもっとも多くみられるエビ(十脚類)  震災後の分布や生息の特徴  震災前から震災後の2019年頃までは河川内にのみ……

  • ボラ

    ボラ

    舞根湾奥・河口干潟の魚類  ボラMugil cephalus cephalus Linnaeus, 1758  舞根のどこで見られるか 舞根湾の湾口から湾奥までの各地で見られ,西舞根川にも進入する. 本種は全世界の亜寒帯から熱帯まで分布し,沿岸の浅所や汽……

  • ウナギ

    ウナギ

    舞根湾奥・河口干潟の魚類  ニホンウナギ Anguilla japonica Temminck & Schlegel, 1846  舞根のどこで見られるか  舞根湾奥の塩性湿地や西舞根川の汽水〜淡水域でみられ、水底に沈めたアナゴ筒で捕獲できる。湾内(海水中)でも稀に……

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